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2008年2月15日オープン
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1122日にウイニングパスという映画の上映会と車椅子体験会に参加した。ウイニングパスの内容は、北九州が舞台の映画で、事故で足を損傷して車椅子に乗らざるを得なくなった少年が、苦悩して車椅子バスケットに出会って自分を取り戻していくというストーリーだった。

最後のほうに車椅子バスケットボールの試合が描かれていた。確かに迫力ある映像だった。攻守の切り替えも早いし車椅子バスケットは障害者スポーツの枠を超えた素晴らしいスポーツだと思う。

それから、昼食後に車椅子体験会に参加した。

しかし日本の障がい者に対する環境は、まだまだ整っていない!!

ウイニングパスを見る人間は多いのに車椅子体験会に参加する人間はほとんどいない!!

これが欧米ならもっと多くの人間が参加するだろうに。

まあだからこういう体験会を開く必要があるのだろう。

競技用の車椅子は結構安定していた。

スピードも出るし、回転も簡単にできるし、よく考えられていると思った。

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 土日の連休に「初恋の来た道」という素晴らしい映画を見た。
中国の河北省を舞台にした映画で思春期の少女の情感を見事に描きった素晴らしい映画だった。河北省の豊かな自然と四季折々の綺麗な自然、移り行く季節の見事さ、少女の初恋の切なさや淡い思いが巧く描かれていた。
まず、主演のツィ・ツィツアンの初々しさが本当によかった。彼女はこれでスターに駆け上がった。
ベルリン映画祭でも高く評価されたそうだ。
さて、内容だが河北省の農村地帯に町から若い教師が村に来るところからこの物語は始まる。
村一番の美人の少女は町から来た若い男性教師に一目惚れしてしまう。
気を引こうと校舎を建設中の現場に各家から食事の世話をするのだが、ディは若い教師のルオ先生が自分の料理を食べてくれたか、それとなく建設現場で働いている村の青年にそれとなく探りを入れてルオ先生がどんな順番でお椀を取るか聞き出し、今度はルオ先生が取りやすい様にお椀を置く場所を変えたり実に可愛らしく少女らしい恋心の情感が出ていて微笑ましかった。
それから、ルオ先生の三食の世話は各家が持ち回りで振舞うことになったがディは自分の家が食事当番になってルオ先生の食事を振舞う順番がくるとルオ先生に食事を振舞うために腕によりをかけるのだった。
そして、学校の棟柱に架ける赤い布を織る役目はディに決まった。ルオの方も村一番の美人のディに心惹かれるようだった。
しかし、文化大革命(これがどういうものか説明しておくと、中国全土を熱病のように苦しめたとんでもない運動だ。江青(毛沢東の三番目の嫁は亡くなった)とあと三人で合わせて四人組と言われるが、全国民を巻き込んだ大運動で、被害者は数知れない。
一番ひどい例にはこういうのがある。子供が先生が嫌いで陥れるために、私の先生はブルジョワ的だと共産党の本部に手紙を送ったらその教師はくびになったという酷い例がある。
それだけではなく、古い中国文化を全て否定した。京劇の役者はとんだ迷惑だった。)
河北省の小さい村にもその文革の波が押し寄せてきた。
ルオ先生は右派の疑いをかけられて町にに呼び出される。
その時にルオ先生は旧暦の12月8日にはきっと帰ってくると約束するのだった。
ディは自分の作った餃子を届けようするのだが、非情にもルオ先生を乗せた馬車は遠ざかってしまうのだった。
しかし、旧暦の12月8日になってもルオ先生は帰って来なかった。
町でややこしいことになったのだろう。ディは待ち続けて病気になってしまった。
そして元気になったディはだれも来なくて障子紙が破れてしまった。
村の学校の障子の障子紙を張り替えて、いつルオ先生が帰ってきた時でもすぐ使えるようにしてルオ先生を待っていた。
そして、ある日にいきなりルオ先生の声が村中に響きわたった。
町で謹慎していなければならないのに村にかえってきたのだ!!
そのせいで2年も村に帰ることができなかった。
そして、2年後に村に帰ってきた時には思わずよかったなと涙がでてきてしまった。
映画で泣いたのは子供の時以来だった。本当に感動作だった。
何といっても監督の演出がすばらしかった。
現在は白黒で、回想シーンはカラーでとメリハリがうよかった。
最後の葬式のシーンも感動的だった。
母親が「なんとしてもみんなで担いで村に入るのが村のならわしだ」
と言い張って町に住む息子が5000元を日当に出したのだが、だれも受け取らない。
みなルオ先生の教え子だから、ただで担ぐと皆が言ってなかには広州から担ぎに来た人もいたそうだ。
ほんとに素晴らしい作品だったとおもう。アンコール放映があったらまちがいなくもう一度見にいくだろう。

日曜日にアラビアのロレンスという映画を見た。

これは作られた映画の主人公ではなく1917年から1918年にかけてアラビアの独立のために戦った、「英雄の知恵の七柱」という書物を映画化したものである。

まず、アラビアのロレンスという人物について簡単に説明してから映画の感想を書いていこうと思う。

いつ頃に生まれたか、パンフレットには書いていないので分からないが、1918年に30歳だと考えると1930年に死んだときは42歳の働き盛りだったと思われる。

トマス・チャップマンという准男爵の愛児で本名をトマス・エドワード・ロレンスという。

だが、アラビアではロレンスのLをぬいてエル・オレンスと呼ばれていた。

1930年にオートバイの交通事故で死んだときには『ダマスカスの解放者』 『アカバの英雄』 『帝王製造機』

『無冠の帝王』。そしてベドウイン族の首長の間では 『ダイナマイトの王子』 『破壊者』 と言う名で呼ばれた。

これは、彼のハジャズ鉄道の爆破や、彼の爆発的エネルギーから付けられた名だ。

普通のベドウインや、アラビアでトルコ帝国に対して戦った第一次大戦の勇者にとっては、鉄の意志を持った指導者であり、剽悍なハェイタト族の首長 アウダ・ア・ブダイの盟友としか映っていない。

エル・オレンスと尊敬をもって呼ばれ、それが彼の慰めとなっていた。

将軍アイアン・ハミルトン卿は人間の存在の水準を高めた偉人の1人として彼の名をあげ、陸軍元帥アレンビイ卿は軍人の鑑として賞賛し、ウイストン・チャーチルは次のような最高な賛辞を送っている。

「ロレンス大佐を失ったことは、現代の最も偉大な人物を失ったことを意味する。私は彼の友人で光栄に浴した。私は彼をよく知っていた。そして、彼が再び隠遁の生活から復帰して、現在わが国を脅かしている危険に直面して、支配的役割を引き受けてもらいたいものと希望していた。彼の不慮の死はここ数年の間に英帝国の被った最大の打撃だ」と。

新聞記事では、彼はアラビアの騎士として扱われ、青年達には輝ける理想像でもあったそうだ。

初版本は私版予約本212部だけ刊行された。

しかしジョージ・バーナード・ショウはその著述に当たって彼を大いに激励し、H・G・ウエルズは偉大な人間記録だと賞賛した。

しかし、死亡までの生活は実に平凡なものだった。

平凡な人間は波乱に満ちた生活を夢みて、英雄は平凡な生活に憧れるのだろう。

かなり前置きが長くなったので、これから映画の話に移るが、まずこの映画を見終わって最初に思ったのは、モウリス・ジャールの素晴らしい音楽だった。ロマンチックな時や戦闘の時の迫力ある音楽。

このメインテーマが見終わったときに心に残った。こんなに音楽が心に残ったのはベンハー以来、久しく見たことはない。

この映画のプロヂューサーのサム・スピーゲルと監督のデビィッド・リーンの二人を抜きにしてしては語ることは出来ないだろう。

あの不朽の名作と言ってもいい明日に架ける橋を作った名コンビだ。

そして、見事な脚本を書いたロバート・ボルトも挙げなければならないだろう。

この脚本があればこそ、この作品が生み出されと言っても過言ではない。

ほかの配役を書いていけばきりがないので省くが、ピーター・オトールのことだけは触れておかなければならない

だろう。

主役である彼の演じるアラビアのロレンスは本当に熱演だった。

この映画の前には、彼は映画の前にラクダに乗る練習をしたそうだ。

そしてこの映画で一躍有名な俳優になった。なんといってもアカデミー賞を7部門も独占したのは凄い。

映画の主な部分はヨルダンで撮影された。

ヨルダンの若いフセイン国王はロレンスの率いた反乱軍の創始者ファイサル王子の父、メッカのフセインの孫だが、非常に興味を持って、そして王の命令で撮影隊は、砂漠巡邏隊の精鋭から専門的な援助を受け、またその好意というよりも保護のもとに撮影隊は数百名のベドウィン達の参加協力を得ることに成功した。

この協力がなければこんな迫力ある、映像を撮ることはできなかったろう。

最初の撮影地はアカバから東に250哩のジュベル・トゥベイクで行われた。

水は150哩も離れた所にしかない。アカバまでの移動に300哩に及んだのだ。しかもその距離の間に俳優やベドウィン族や動物に食料と水を供給しなければならない!!

カイロ、ダマスカス、エルサレムは近代化されて撮影には使えない。

このために撮影はスペインで行われた。このような努力のもとにこの映画は作られた。

だいぶ前置きが長くなったから映画の内容に入っていこうとおもう。まずカイロの地図係をしていたロレンスにアラブ局から呼び出しが掛かった。

アラビアに行ってみないかということだった。この瞬間にアラビアの英雄が生まれることになったのである。

時は1914年アラビアはドイツ帝国と同盟関係にあったトルコの支配による圧制に苦しんでいた。

このアラビアの解放のために戦うことになるのがこのロレンスだった。

最初はフェイサル王子に会見してハウェイタト族の協力を得ることにした。

ハウェイタト族の首長のアウダ・アブ・タイルこそ、ロレンスの盟友になる人物である。

まず、最初の冒険は酷熱のネフド砂漠越えである。

このネフド砂漠があるからアカバの港は海だけに注意を向けていたから敵も内陸はまったくのノーマークである。ここからアカバ港を攻めようというのだ、フェイサル王子からたった50人のラクダ隊を借りて酷熱のネフド砂漠を1人も失わずに無事に酷熱のネフド砂漠を越えてしまった。これだけでも十分快挙といえるだろう。

まず近隣の首長を説得して、アカバ港を攻めることに同意を取りつけることにした。結果、かなりの数の戦力を集めることに成功した。

この軍勢でアカバ港を簡単に陥落させることに成功したのだ。

その報告をロレンスはシナイ半島を越えてカイロにあるイギリス陸軍の指令本部まで報告に行った。

指令本部では大騒ぎになった。イギリスがどんなに攻めても取れなかったアカバ港をロレンスが攻略するのに成功したという情報なのだから。

この功績によってロレンスは中尉から少佐に昇進し、これからも作戦を進めるように司令官自らの歓待を受けた。そして、直接これからの戦略を確認して作戦の白紙委任をうけたのだ。

次はトルコのハジャズ鉄道の爆破にとりかかった。

列車がくるのを待ち受けて線路を爆破して汽車をとめるのだ。

そして、列車の積荷は全部ロレンスの部下達が略奪するのだ。

これは、イスラム法で認められた当然の権利だ!!

オスマン・トルコがコンスタンチノープルを陥落させた時もイスラム法に則って、3日間の略奪がアフメット2世によって認められた。

そういうことをイギリスの将校はまったく理解していない。イギリス人だってヘンリー・モーガンに率いられた、海賊によってパナマやそのほかの都市を略奪しているくせに、ロレンスの部下を批判する権利はない!!

この活躍によってトルコ政府はロレンスは2万ギニーの懸賞金をかけた。

懸賞首になったり、列車を襲ったりまるで西部劇に出てくるお尋ねもののようだが、これは空想の物語ではなく実在の人物の話である。デラアではサディストの軍司令官の配下の部下に捕らえられて拷問を受けて死んだものだと思って捨てられて命拾いをした。

そして、エルサレムでアレンビー将軍に配置換えを願い出たのだが、受け入れられず、再びベドゥインのもとに戻っていった。

それから、こういうこともあった。

ある村の住民が虐殺されていたことがあった。

その時にロレンスが村を襲ったトルコ軍を見て「捕虜は皆殺しだ」と言って村を襲ったトルコ軍を全滅させたときに、ロレンスに従軍記者としてともに行動していたアメリカ人記者のベントレィが「汚れた英雄だ」とつぶやいた。

だが、アメリカ人にそんなことを言う権利はない!!自分の国でカスターは何千人のアメリカ・インディアンを殺したのか。

しかも半分以上は非戦闘員の女性や子供だろうにカスターは汚れた英雄じゃないのか!!アメリカ人にロレンスを批判する権利などどこにもない!!とロレンスは批判した。

さて、いよいよクライマックスのダマスカス入城だ。

アラブ(これも日本人が勝手に付けた名前で実情はアラブ人などは存在しない。ベドウィンも都市に住むもの、砂漠に住むもの、アウダ族や何々族で反目しあっている。)とにかく、このまとめにくいベドウィンをまとめ挙げていったのがロレンスだった。

金で集めた軍勢を加えて大群を率い、イギリス軍よりも1日先にダマスカスを占領してアラブ国民会議を樹立したが、共通の敵を失った部下たちはそれぞれの故郷に帰ってしまい、ロレンスもアラビアの独立を諦めてイギリスに帰っていくのだった。

見た後の感想は「素晴らしい」の一語に尽きる。

まず、モウリス・ジャールの音楽が素晴らしい!!ロレンスを演じたピーター・オトゥールの熱演も素晴らしかった。本当にアラビアのロレンスを演じきっていた。この映画でピーター・オトゥールは一躍有名になった。なんといってもアカデミー賞7部門を独占した大作に主演したのだから。

名優たちが脇役としてしっかり脇をしっかり固めて素晴らしい映画になった。

これぞ名作と言える映画だった。


 

この前、紹介したNHKの長編アニメーション川の光の原作を読んだ。
読んだ本の感想を書くなど、昔書いた、読書感想文以来だ。
アニメーションでは
75分と言う制約があったから、簡単に目的地に着いてしまうが、原作ではなかなか目的地に着けない。

まず、川のネズミ達の住処をうばった工事だが、暗渠工事と言ってまずごみ拾いと整地がはじまり翌々日にはブルドーザーとクレーン車で石と砂利を運び出し、そのうるさい音にとても寝ていられない。
ネズミは夜行性なので、たまったものではない。

その工事が終わり、やっと平穏な時が戻ってきた思っていた。
しかし、ある日カスタトロフィーが始まり、何の前触れもなくチェーンソーによって木が切り倒されてしまった。
そして、タータは外に出てびっくりしてしまった。
タータの驚きを見たお父さんは外に出ていった。
しばらくしても帰ってこないのでタータが出ていってみると
お父さんが下流に住んでいるおじいさんネズミと話しているところだった。

その話によると、川がなくなるという衝撃的事実だった。
川がなくなるなどタータには思ってもいないことだった。おじいさんネズミが話によると「人間は地面が欲しい地面には家が建てられる。道路が作れる地面には車が走れる。だから川にふたをして、その上を地面に変えようというわけさ」

という話だった。
石をどけて木を切って、土手をコンクリートで固めて上にふたをする、ということだった。

これは、アニメーションには出てこなかったが、おじいさんネズミよりもっと下流に住んでいた若いネズミの夫婦がやってきて話を聞くと、榎田橋より上流と今住んでいる所の下流は工事がないということだった。

それを聞いてお父さんは、上流に移り住むことを決意して親子で旅を始めるのだった。
ところがかつて、お父さんが追い払ったイタチに襲われてしまう。
イタチはお父さんに鼻を噛まれた屈辱感と憤怒で冷静さを失った。
イタチからは辛うじて高校生のカップルのスニーカーのそばに蹲って何とかやり過ごす。

やっと榎田橋まで来ると、ドブネズミどもが前に立ちはだかった。
強引に榎田橋の上流に行こうとすると、チッチが跳ね飛ばされるし、お父さんは後ろ足を噛まれるしで逃げ出すしかなかった。

翌朝、子守唄が聞こえたところのに行って見ると、先に上流に行った若夫婦のうちの牝ネズミが歌っているのであった。

牝ネズミの言うことには、何度も通してくれるように頼んだのに通さないどころか目の前で夫を殺された。
しかも八つ裂きにされて、ほんとにドブネズミどもには本当に腹が立つ。
今はなくなった実家でくまネズミとドブネズミを見たが体格の差は歴然だ。戦っても勝てるわけがない。

しかたなく、3匹はドブネズミどもがいわゆる帝国と名乗っている。(ほんとにドブネズミが帝国なんて笑わせる)テリトリーを回り道をして行くことにしことにした。

ある日のことだ。
雨が降り出した翌晩も雨は振りやまなかった。
しかたなく昼間のねぐらを探して民家の軒下に置いてあるダンボールの中に入って雨宿りしていたが台風がやってきて、もう駄目だと思った。
その時「おい、ついて来な」いう声が聞こえてネズミの顔が覗いた。
かれらはそのネズミの後をついていった。

下水道を走って頭上の垂直の穴を駆け上がったところは、白いホウロウ引きの洗面台だった。
それから棚をつたって床におり、羽目板の割れ目にするりと体を滑り込ました親子も後につづいた。

そこは、半地下の物置だった。

ここは図書館の中だった。
ここでお父さんは助けてくれたネズミにお礼をいった。
名前はグレンと言ってここに
1人で暮しているのだった。
そして、グレンはドブネズミの中で革命を起こそうとしたドブネズミで革命に失敗してこの図書館に逃げ込んだのだった。

食料庫で食事をさせてくれた。

グレンは本当にいいネズミで親子はここで暮そうとおもったが、結局は新天地を探して旅を続けることにした。
グレンは下水道から川に出れる。
そして、はっきりとはわからないが、下水道を抜けたところは、ドブネズミの帝国のテリトリーの外のはずだと教えてくれた。

下水道の中は真っ暗でタータはひとりだけはぐれてしまう。お父さん達の所に帰ろうとするが、よけいに迷って無我夢中で走るが、ますます迷って鉄管を登って出たところは、水溜だった。

そこに、なんと猫がいた。
しかし、その猫はタータを襲うどころか食事を分けてくれて、おばあさんとふたりで住んでいる家で休ませてくれた。

そのころ、お父さんとチッチはタータの帰ってくるのを待っていたが水量が増えてきたのでタータは自分で乗り越えただろうとおもいつつ、出発することにした。
途中でプラットホームのようなところで、水をやりすごしていたが、いつまでも水が減らないのでカップ麺の容器を船がわりにして下水道を下ることにした。

一方、タータも体力を回復して、猫のブルーに川への道を教えてもらい川にむかうことにした。
川原に着いて隠れ家に決めた。
草むらに向かうときに鳥の雛が半分くらい水につかったところに出くわして、自分を助けてくれたブルーのことを思い出してスズメの雛をたすけることにした。
大変だったが、なんとかかんとかスズメの雛を水辺から自分の一時的な住みかから程遠くないところに隠した。

スズメの親子に雛を殺したと勘違いして襲われるが誤解が解けて感謝される。
それから、お父さんとチッチを探しに行くが迫村橋のたもとで、ドブネズミの衛兵に追いはらわれてしまう。

その時に「川の光を求めて!」と言う言葉に気をとられている間になんとか逃げだした。

深夜遅く、夜明けにはまだずいぶん間があるとき時になにかの生き物がやってきた。

姿を現したのは真っ黒な大きなドブネズミだった。

ここまで追いかけて来たのかと思って、慌てて逃げ出そうとしたがそれを引き止めたのは、ねずみの「川の光を求めて、さっききみはそう言ったね」と言う言葉だった。

そのドブネズミはグレンが図書館にいることをそのタータは教えてあげた。
そのドブネズミは失敗した革命の同士だった。
そして、「チッチとお父さんに会わせてあげよう」といってくれた。

その頃、チッチとお父さんはなんとか下水道から出たがドブネズミの衛兵に捕まってしまう。
グレンは下水道の出口はドブネズミの帝国のテリトリーではないと言ったがドブネズミの帝国が拡張されていたのだ。
グレンの名前をチッチが言ってしまったために、ドブネズミの作戦本部に連れていかれて行かれてしまう。

そして、グレンがどこに居るか尋問されるがなんとか誤魔化すことに成功する。
イタチが襲ってきて、
尋問どころではなくなったからだ。
ドブネズミの軍隊がイタチ狩りに行っている間にグレンの友達の穴掘り名人のガンツに閉じ込められた穴倉まで穴を掘ってもらって助けてもらう。
ほかにドラムという雄のドブネズミと唯一、牝ねずみのサラという三匹のドブネズミも協力してのチームプレーでの勝利だった。
グレンの言うようにいいドブネズミもいたのだ。

「とにかく迫村橋の向こう側に出ればいいのです。」とドラムがいった。
そして、ドブネズミの警備しにくい土手をいくことにした。
そして、最初の歩哨はなんとか誤魔化して通抜けられそうだったが隊長が運の悪いことにタータを覚えていて、嘘がばれてしまった。

そして、逃げようとした時に道の向こう側から血相を変えたドブネズミたちがわらわらと駆け寄った。

もう、駄目だと思った。
その時になんとシェパード犬が走り込んできた。
十何匹ものネズミの群れが路上にいる気配を嗅ぎ付けてしまったから、もうたまらない。
飼い主の必死の制止も無視して全速力で突進してきて衛兵ネズミをガブリとくわえてしまった。

この混乱を利用してお父さんとタータとチッチは走って逃げ出した。
とにかく、迫村橋の上流に逃げなければならない。
ドラムやサラやガンツと落ち合う約束をしたニレの大木までたどり着かないと安心できない。

なんとか、根っこの後ろの巣穴でガンツとサラとドラム無事に落ち合いお互いのことを話しあった。

夜遅くになって、三匹のクマネズミと三匹のドブネズミは一人一人がしっかりと抱き合い、別れの挨拶をした。

ドラムとガンツとサラはなんとか図書館のグレンと合流することにして出発していった。

アニメーションでは、さっとドブネズミのテリトリーを通過するようになっているが、原作では53ページから188ページまでかかるとんでもなく長く困難なドブネズミ帝国との闘いだ!!

そして、また旅がはじまった。
お父さんとチッチが小休止して、タータが隠れ場所を探しにいくところをねらっている動物がいた。
あの、巣穴から旅に出ようとした時に襲ってきた。
あのイタチだった。
ジャンプしてタータの首筋に牙を突き立てようとするときに、猫のブルーが助けてくれた。

間一髪の出来事だった。
イタチを痛めつけて追い払ってくれた。

そして、ブルーに別れを告げて木原公園に入っていった。
そして住む場所を探していると言うモグラの親子が出てきて、挨拶をして(その挨拶が前足でぎゅっと抱きしめると言うものだからあんまり親子にはありがたくなかったが)そして、いままでのことを話したところ一緒に暮すことを許してくれた。

その生活は楽しかったが、ある日のこと。
チッチがモグラの兄弟が遊んでいるといきなりバサバサというもの凄い羽音がして、チッチをノスリがさらっていってしまった。
もう諦めるしかない、と親子が思った。
ほんとに可哀想だと思った、これがネズミの宿命なんだろうけど。

しかし、次を読んでほっとした。
チッチが生きていると母親のスズメが教えてくれるのを読んで安心した。
なんと、チッチをさらっていったノスリがほかのノスリかトビだかに襲われてチッチを森の上で落としてしまったのだ。
そして、チッチは森の木々の葉から地面に落ちていったのだった。

それを人間の少年が田中動物病院に連れて行ったのだった。

チッチはわき腹に二箇所鋭いものに引き裂かれたような切り傷と刺し傷が深刻な状態だったが、田中先生の治療で回復した。

そこで、お父さんとタータはいちかばちかの作戦に出た。
玄関前のタイルの上にそれも家の中からドアを開けると、ちょうど目の前に来る位置に二匹はべったりとのびている。
みごと作戦は成功して田中夫妻が優しくしてくれて、同じケージに入れてくれて親子はまた一緒になることができた。

しかし、金網のケージの中に閉じ込められることになってしまった。
そこで、ナギナタコウジュという草が生えていて、ネズミは一匹もいないという話を聞いた。

なんとか、金網のケージを逃げ出した親子はお礼に田中先生の奥さんがなくした黒真珠のイヤリングを見つけ出して、診察台の上に置いて出て行った。
なんともやさしいネズミだ。そして、ごみ袋にもぐりこんで無事に逃げ出すことができた。

そして木原公園に戻って、モグラの親子に再会してここはネズミには暮していくには良くない場所だから他のところに行くことにすると言った。
そして、スズメの夫婦に調べてもらったら、上流にはナギナタノコウジュは生えてないがそこに行く道は繁華街に封鎖されてとても行き着けないということだった。

しかし、親子はなんとしても繁華街を越えて上流にいくことにした。これがなかなか大変だった。
最初は川の両岸に沿って行くつもりだったが、危険であきらめた。
仕方なしに遊歩道をいくことにした。木原公園の出口から出て道路を渡ったが危ない目に会った。

次にはぐれるのも覚悟で広場の真ん中を突っ切った向かい側の舗道にたどりついた。三匹は暗がりに走りこんだ。

それから、どんどん道を暗がりに沿ってどんどんいくと道路工事をしているところに出くわしてしまった。
仕方なく他の道を探すことにした。
そのうちに方向がわからなくなってどんどん、行ってみると木原公園に戻ってしまった。

そこで、仕方なくまたいちかばちかの行動をとった。
人間のバスに乗ろうというのだ。
これはアニメーションと一緒だが、原作のほうはそう簡単にはいかない。
最初に乗ったバスは駅を越えるどころかとんでもない方向に向かわれて仕方なく元の駅前に戻るしかなかった。2つ目のバスは乗客がいっぱいでとても人間に見つからずに乗るのは不可能だった。

3つ目のバスはチャンスがありそうだった。
とにかく試してみることにした。
最初はまた駄目そうだった。ずっと鉄道の線路に沿ってずっと進んでいったから、線路を越えていった。
あとは、川に向かってもどってくれればそれでいい。
そして、お父さんが外を見ると川に沿って走っているのを見た。
ここで降りなければ、また駅に戻ってしまう。

しかし、チッチが寝ぼけていて絶好のチャンスを逃してしまう。
それから運転手の上でキイキイいうものだから、バスの車内は大騒ぎになった。
お父さんとタータはなんとかこの混乱を利用して逃げ出すことができたが、チッチは乗客に取り囲まれてどうしようもない状況に追い込まれた。

その時に救ってくれたのは、チッチを助けてくれた少年だった。
そして、バスの後部出口に連れていってくれた。
チッチはステップを駆け下りてお父さんとタータと合流することができた。

土手を降りて懐かしい川にふたたび巡り会うことができた。
これで、この物語も終わりかと思った。これで三匹も幸せに暮せるんだと思ったが、続きがあった。
棲家にしていた使われない配水管にお父さんが先に帰っていると、人間が配水管の出口を金網でふたをしてしまったのだ。

反対側にも金網があって隙間もない家が檻に変わってしまった。
そのときはもう絶望かと思った。これでお父さんも閉じ込められたまま死ぬのかと思った。

そこにタータやチッチたちと遊んだことのあるゴールデンレトリーバーのタミーが金網を動かして助けてくれた。
そして、オオアレチノギクの茂みの中でみんなで今までのことを話しあった。
スズメの夫婦がはるか下流まで行ってタミーを連れてきてくれたのだった。
なんとタミーは一晩もかけて助けにきてくれたのだった。

タミーと別れてもう少し人間のいない静かな場所を探して旅を続けることにした。
そして、川をずっと遡っていくことにした。雪が降ってきたが、そのまま進むことにした。
これがどんなに失敗かこの時にはわからなった。
雪がどんどん強く降ってきた関東一円が寒波に見舞われたのだった。
だんだん吹雪になってきた。どんどん体力がなくなってくる。
ついにお父さんは動けなくなってチッチと草の茂みで休んでタータだけで避難場所を探しにいくことにした。

しかし、途中でタータも倒れれてしまった。
この時は三匹とも、もう駄目だと死んでしまうものだと思った。
しかし、その時にタータを揺すぶるものがいた。
あの下流に住んでいたあのお爺さんねずみだった。なんとか、目を覚ました。
そしてお爺さんネズミは自分の巣穴にタータたちを住まわしてくれるというのだ、そしてお爺さんネズミとタータは二匹でお父さんとチッチを探すことにした。

お爺さんネズミとタータは下流に向かって探し続けた。
四つ目の雪の山をほじくった時にやっとお父さんとチッチを見つけることができた。
二匹とも無事に生きていたのだ。こうしてまた親子また再会することができたのだ。

そして、お爺さんネズミと一緒に暮らし始めた。そしてクマネズミ一族に古くから代々伝えられてきた古い歌をいろいろと教えてくれた。
猫やイタチの接近を察知して身をくらます方法を教えてくれた。

原作と同じように、これまで登場した動物と人間について起こったことを書いていこう思う。
猫のブルーに撃退された老イタチはある夜、石見街道を渡ろうとして車に轢かれて死んだ。
サラ、ドラム、ガンツの三匹はさまざまの危機を乗り越えてグレンの棲む図書館にたどり着いた。

説得されたグレンはついに立ち上がり、翌年の春、反乱軍を再組織してドブネズミ帝国を攻略した。

恐怖政治を布いていた悪辣な連中を追い出して新しいネズミの国を作ることに成功した。

グレンとサラは結婚して最初に生まれた子供達のうち、長男をタータ、次男をチッチと名前を付けた。
モグラのお母さんは気弱なやもめモグラを見つけて何匹かの子を作ったがすぐ逃げられてしまった。

猫のブルーの飼い主のお婆さん俳句の会に入って、俄然若返って元気になった。ブルーの生活には変化はない。

田中動物病院が繁盛しはじめたのは最初は近所に「ペットの飼えるマンション」が建ったのがきっかけだった。そんなこととは無関係に田中先生は名医だという評判が広まったからだ。

チッチを助けた圭一くんは春がきて中学生になり、さっそく学校の野球部にはいった。

タミーはこっそり出入していた穴は塞がれたが、また新しい穴を作ってこっそり作って出入りしている。

スズメの親子はまた五羽の雛がかえり子育てにいそがしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

私にとって夏の思い出は、高校野球だ。
今年の大会は実にいろいろなことがあった。

まず、如水館と高知の両高校の試合が雨天のため、2日連続のノーゲームになるという、91回の歴史でもなかった珍記録が生まれた。
ノーゲームになった2試合では、如水館がリードしていた。
だが、3日目の試合では、高知高校に9-3で負けてしまった。
もし、試合がノーゲームになっていなければ、如水館が勝っていたかもしれない。
本当に、甲子園は何が起こるか分からないものだ。
今大会は嫌いな天理も、PLも、智弁和歌山も、早々に姿を消していた。
いつも準準決勝より上まで残るチームだけに「珍しいな」と思いつつも、少し嬉しかった。

また、長くなるかもしれないが、今大会の印象を与えた試合を振り返ってみたい。
まず、島袋投手を擁する興南が明豊に4-3で負けてしまった。
明豊が大番狂わせをおこしたのだ。
野球はこれだから面白い。
そして、花巻東と長崎日大との試合だ。

本来、エースの菊池雄星投手がツーランを含むホームランを三本も打たれてしまい、勝つのは非常に難しい状況だったのだ。
それを逆転した花巻東が逆転した。
花巻東の総合力には感心した。

それから、初出場の日本航空石川も、初戦の明桜との試合で3-2と勝利した立正大淞。

南と華陵の試合も1-0の好試合、チーム打率4割88厘の日大三高が東北高校に2-3で負けてしまったこと。
どのチームも頑張った。

初出場校だが、高知高校を破った常葉橘。
三回戦で明豊に6-8で負けたが、投攻守とも素晴らしいチームだった。
次回からは注目校だろう。

次は、やはり中京大中京高校と関西学院の伝統校同士の好試合だ。
9回まで1点リードされていたのを9回表に追いついた。
関西学院もみごとながら、サヨナラホームランを打った河合君も凄かった。
どちらが勝ってもおかしくない好試合だった。

そして、帝京高校と九州国際大付属高校との一戦だ。
4-3と見事に勝ったが、準々決勝で県岐阜商に6-3で負けてしまった。
それにしても、今年の県岐阜商の躍進は素晴らしい。
いままで2回戦あたりで負けていたのに、今年は準々決勝で帝京に勝つとは思ってもいなかった。
 

今大会を機に、強豪校の仲間入りを果たしたように思える。
花巻東と東北の東北勢同士の対決も面白かった。
両チームとも実力校らしい、良い
試合だった。
結果は4-1という結果だったが、実力校同士緊迫した空気で目が離せなかった。

さあ準々決勝だ。
2日に分けて行われた準決勝だが、1日目の第一試合は花巻東が明豊を7-6で下した。
8回の裏に6-4とされた時にはもう駄目かと思ったが、
9回も表に執念の同点劇を演じて10回の表に1点を取って延長戦を制したまさに逆転の花巻東の真骨頂を見せた試合だった。

第2試合は日本文理が11-3で立正大淞南に勝った。

準々決勝2日目の第1試合ではなんと、優勝候補の帝京が県岐阜商に6-3で負けてしまった。
まさか帝京が負けるとは思ってもいなかった。
今年の県岐阜商は本当に強かった。PLを破り、更に優勝候補の帝京を破る大躍進だ。

第2試合は中京大中京が6-3で都城商業を破った。
まあ順当というところだろとおもう。

準決勝は日本文理が2-1で県岐阜商業に勝った。
日本文理も好投手相手には2点取るのがやっというところだろう。
第二試合は花巻東が可哀想だった。
準々決勝で持病の背筋痛で5回の途中から投げられなくなってしまった。この影響がもろに出て菊池雄星投手が投げられなくなり猿川投手が投げたものだから11-1と大差がついて付いてしまった。菊池雄星投手が出てきたがやはりまともに投げられる状態ではなかった。

もしも、菊池雄星投手がちゃんと投げられたらこんな試合にはならなかったのにと思う。
菊池雄星投手と中京大中京の強力クリーナップとの対決がぜひ見たかっただけに残念だ!!

決勝は43年ぶりに決勝に勝ち上がった中京大中京と新潟県勢初の決勝に勝ち上がった日本文理との対決だ。

中京大中京は、1回にツーランホームランを堂林投手が打っていつもの調子だと思った。
2回に1点を返して3回にソロホームランで日本文理に追いつかれたが6回にビックイニングを作って一挙に6点と大量得点だ。
その後も、7回にも2点を取った。
対する日本文理は7回に1点、8回に1点を返した。
だが、この時点でもまだ6点差だ。
もう勝負は決まったも同然だと思っていたのだが、なんと9回表にドラマが待っていた。
1・2点はかえされたが、もうツーアウト。
さすがに終わったかと思っていたら、なんと3塁側のファールフライが取れないために試合の流れが変わってしまってまさかの5点を取る。

ビッグイニングをできるチームだとは思ってもいなかった。
中京大中京も強力クリーンナップで強かったが、日本文理も中京大中京に負けない素晴らしいチームだった。
あと一歩のところで勝てなくて準優勝に終わってしまったが、胸を張って新潟に帰ってほしいと思う。
きみたちはあの堂林くんを打ち込んで中京大中京をあと一歩というところまで追い込だのだから。
あのサードライナーがなければ日本文理が勝っていたかもしれない、そんな試合だった。

中京大中京の諸君、優勝おめでとう。
43年のときを超えて真紅の大優勝旗がふたたび中京大中京のもとへと帰ってきた。今大会の戦いは見事だった。堂林投手が抑えて河合・堂林・磯村の強力クリンーナップで、点を取るいう中京大中京の戦いは見事だった。
特に注目する所はやはり強力クリンーナップだろう。
このクリーンナップだけで25点もたたき出す破壊力は今大会ナンバーワンといっても過言ではないだろう。
そして、ビッグイニングをつくりだした、破壊力ある打線のすべての試合で先行逃げ切りの試合だった。
そして堂林投手を中心とした守備。
決勝ではほころびが出てしまったが、それまではまさに堅守だった。そして機動力も見事だった。

それにしても、中京大中京の野球部の歴史は凄い。
夏7回の優勝、そして春夏合わせて
25回の優勝回数は凄い。
夏7回というのは、PLも横浜も智弁和歌山ですらが到達していない記録で、春夏合わせて25回の優勝回数とは中京大中京の歴史を感じる。

今年もまた、いい夏だったと今しみじみ思っている。
ほんとに今年もいい夏だったと思う。
忘れるところだったが、今の甲子園は内野席の一部に車椅子用のスペースが確保されていて介助者用のパイプ椅子も置けるようになっている。
実に素晴らしいことだと思う。

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