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2008年2月15日オープン
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この前、紹介したNHKの長編アニメーション川の光の原作を読んだ。
読んだ本の感想を書くなど、昔書いた、読書感想文以来だ。
アニメーションでは
75分と言う制約があったから、簡単に目的地に着いてしまうが、原作ではなかなか目的地に着けない。

まず、川のネズミ達の住処をうばった工事だが、暗渠工事と言ってまずごみ拾いと整地がはじまり翌々日にはブルドーザーとクレーン車で石と砂利を運び出し、そのうるさい音にとても寝ていられない。
ネズミは夜行性なので、たまったものではない。

その工事が終わり、やっと平穏な時が戻ってきた思っていた。
しかし、ある日カスタトロフィーが始まり、何の前触れもなくチェーンソーによって木が切り倒されてしまった。
そして、タータは外に出てびっくりしてしまった。
タータの驚きを見たお父さんは外に出ていった。
しばらくしても帰ってこないのでタータが出ていってみると
お父さんが下流に住んでいるおじいさんネズミと話しているところだった。

その話によると、川がなくなるという衝撃的事実だった。
川がなくなるなどタータには思ってもいないことだった。おじいさんネズミが話によると「人間は地面が欲しい地面には家が建てられる。道路が作れる地面には車が走れる。だから川にふたをして、その上を地面に変えようというわけさ」

という話だった。
石をどけて木を切って、土手をコンクリートで固めて上にふたをする、ということだった。

これは、アニメーションには出てこなかったが、おじいさんネズミよりもっと下流に住んでいた若いネズミの夫婦がやってきて話を聞くと、榎田橋より上流と今住んでいる所の下流は工事がないということだった。

それを聞いてお父さんは、上流に移り住むことを決意して親子で旅を始めるのだった。
ところがかつて、お父さんが追い払ったイタチに襲われてしまう。
イタチはお父さんに鼻を噛まれた屈辱感と憤怒で冷静さを失った。
イタチからは辛うじて高校生のカップルのスニーカーのそばに蹲って何とかやり過ごす。

やっと榎田橋まで来ると、ドブネズミどもが前に立ちはだかった。
強引に榎田橋の上流に行こうとすると、チッチが跳ね飛ばされるし、お父さんは後ろ足を噛まれるしで逃げ出すしかなかった。

翌朝、子守唄が聞こえたところのに行って見ると、先に上流に行った若夫婦のうちの牝ネズミが歌っているのであった。

牝ネズミの言うことには、何度も通してくれるように頼んだのに通さないどころか目の前で夫を殺された。
しかも八つ裂きにされて、ほんとにドブネズミどもには本当に腹が立つ。
今はなくなった実家でくまネズミとドブネズミを見たが体格の差は歴然だ。戦っても勝てるわけがない。

しかたなく、3匹はドブネズミどもがいわゆる帝国と名乗っている。(ほんとにドブネズミが帝国なんて笑わせる)テリトリーを回り道をして行くことにしことにした。

ある日のことだ。
雨が降り出した翌晩も雨は振りやまなかった。
しかたなく昼間のねぐらを探して民家の軒下に置いてあるダンボールの中に入って雨宿りしていたが台風がやってきて、もう駄目だと思った。
その時「おい、ついて来な」いう声が聞こえてネズミの顔が覗いた。
かれらはそのネズミの後をついていった。

下水道を走って頭上の垂直の穴を駆け上がったところは、白いホウロウ引きの洗面台だった。
それから棚をつたって床におり、羽目板の割れ目にするりと体を滑り込ました親子も後につづいた。

そこは、半地下の物置だった。

ここは図書館の中だった。
ここでお父さんは助けてくれたネズミにお礼をいった。
名前はグレンと言ってここに
1人で暮しているのだった。
そして、グレンはドブネズミの中で革命を起こそうとしたドブネズミで革命に失敗してこの図書館に逃げ込んだのだった。

食料庫で食事をさせてくれた。

グレンは本当にいいネズミで親子はここで暮そうとおもったが、結局は新天地を探して旅を続けることにした。
グレンは下水道から川に出れる。
そして、はっきりとはわからないが、下水道を抜けたところは、ドブネズミの帝国のテリトリーの外のはずだと教えてくれた。

下水道の中は真っ暗でタータはひとりだけはぐれてしまう。お父さん達の所に帰ろうとするが、よけいに迷って無我夢中で走るが、ますます迷って鉄管を登って出たところは、水溜だった。

そこに、なんと猫がいた。
しかし、その猫はタータを襲うどころか食事を分けてくれて、おばあさんとふたりで住んでいる家で休ませてくれた。

そのころ、お父さんとチッチはタータの帰ってくるのを待っていたが水量が増えてきたのでタータは自分で乗り越えただろうとおもいつつ、出発することにした。
途中でプラットホームのようなところで、水をやりすごしていたが、いつまでも水が減らないのでカップ麺の容器を船がわりにして下水道を下ることにした。

一方、タータも体力を回復して、猫のブルーに川への道を教えてもらい川にむかうことにした。
川原に着いて隠れ家に決めた。
草むらに向かうときに鳥の雛が半分くらい水につかったところに出くわして、自分を助けてくれたブルーのことを思い出してスズメの雛をたすけることにした。
大変だったが、なんとかかんとかスズメの雛を水辺から自分の一時的な住みかから程遠くないところに隠した。

スズメの親子に雛を殺したと勘違いして襲われるが誤解が解けて感謝される。
それから、お父さんとチッチを探しに行くが迫村橋のたもとで、ドブネズミの衛兵に追いはらわれてしまう。

その時に「川の光を求めて!」と言う言葉に気をとられている間になんとか逃げだした。

深夜遅く、夜明けにはまだずいぶん間があるとき時になにかの生き物がやってきた。

姿を現したのは真っ黒な大きなドブネズミだった。

ここまで追いかけて来たのかと思って、慌てて逃げ出そうとしたがそれを引き止めたのは、ねずみの「川の光を求めて、さっききみはそう言ったね」と言う言葉だった。

そのドブネズミはグレンが図書館にいることをそのタータは教えてあげた。
そのドブネズミは失敗した革命の同士だった。
そして、「チッチとお父さんに会わせてあげよう」といってくれた。

その頃、チッチとお父さんはなんとか下水道から出たがドブネズミの衛兵に捕まってしまう。
グレンは下水道の出口はドブネズミの帝国のテリトリーではないと言ったがドブネズミの帝国が拡張されていたのだ。
グレンの名前をチッチが言ってしまったために、ドブネズミの作戦本部に連れていかれて行かれてしまう。

そして、グレンがどこに居るか尋問されるがなんとか誤魔化すことに成功する。
イタチが襲ってきて、
尋問どころではなくなったからだ。
ドブネズミの軍隊がイタチ狩りに行っている間にグレンの友達の穴掘り名人のガンツに閉じ込められた穴倉まで穴を掘ってもらって助けてもらう。
ほかにドラムという雄のドブネズミと唯一、牝ねずみのサラという三匹のドブネズミも協力してのチームプレーでの勝利だった。
グレンの言うようにいいドブネズミもいたのだ。

「とにかく迫村橋の向こう側に出ればいいのです。」とドラムがいった。
そして、ドブネズミの警備しにくい土手をいくことにした。
そして、最初の歩哨はなんとか誤魔化して通抜けられそうだったが隊長が運の悪いことにタータを覚えていて、嘘がばれてしまった。

そして、逃げようとした時に道の向こう側から血相を変えたドブネズミたちがわらわらと駆け寄った。

もう、駄目だと思った。
その時になんとシェパード犬が走り込んできた。
十何匹ものネズミの群れが路上にいる気配を嗅ぎ付けてしまったから、もうたまらない。
飼い主の必死の制止も無視して全速力で突進してきて衛兵ネズミをガブリとくわえてしまった。

この混乱を利用してお父さんとタータとチッチは走って逃げ出した。
とにかく、迫村橋の上流に逃げなければならない。
ドラムやサラやガンツと落ち合う約束をしたニレの大木までたどり着かないと安心できない。

なんとか、根っこの後ろの巣穴でガンツとサラとドラム無事に落ち合いお互いのことを話しあった。

夜遅くになって、三匹のクマネズミと三匹のドブネズミは一人一人がしっかりと抱き合い、別れの挨拶をした。

ドラムとガンツとサラはなんとか図書館のグレンと合流することにして出発していった。

アニメーションでは、さっとドブネズミのテリトリーを通過するようになっているが、原作では53ページから188ページまでかかるとんでもなく長く困難なドブネズミ帝国との闘いだ!!

そして、また旅がはじまった。
お父さんとチッチが小休止して、タータが隠れ場所を探しにいくところをねらっている動物がいた。
あの、巣穴から旅に出ようとした時に襲ってきた。
あのイタチだった。
ジャンプしてタータの首筋に牙を突き立てようとするときに、猫のブルーが助けてくれた。

間一髪の出来事だった。
イタチを痛めつけて追い払ってくれた。

そして、ブルーに別れを告げて木原公園に入っていった。
そして住む場所を探していると言うモグラの親子が出てきて、挨拶をして(その挨拶が前足でぎゅっと抱きしめると言うものだからあんまり親子にはありがたくなかったが)そして、いままでのことを話したところ一緒に暮すことを許してくれた。

その生活は楽しかったが、ある日のこと。
チッチがモグラの兄弟が遊んでいるといきなりバサバサというもの凄い羽音がして、チッチをノスリがさらっていってしまった。
もう諦めるしかない、と親子が思った。
ほんとに可哀想だと思った、これがネズミの宿命なんだろうけど。

しかし、次を読んでほっとした。
チッチが生きていると母親のスズメが教えてくれるのを読んで安心した。
なんと、チッチをさらっていったノスリがほかのノスリかトビだかに襲われてチッチを森の上で落としてしまったのだ。
そして、チッチは森の木々の葉から地面に落ちていったのだった。

それを人間の少年が田中動物病院に連れて行ったのだった。

チッチはわき腹に二箇所鋭いものに引き裂かれたような切り傷と刺し傷が深刻な状態だったが、田中先生の治療で回復した。

そこで、お父さんとタータはいちかばちかの作戦に出た。
玄関前のタイルの上にそれも家の中からドアを開けると、ちょうど目の前に来る位置に二匹はべったりとのびている。
みごと作戦は成功して田中夫妻が優しくしてくれて、同じケージに入れてくれて親子はまた一緒になることができた。

しかし、金網のケージの中に閉じ込められることになってしまった。
そこで、ナギナタコウジュという草が生えていて、ネズミは一匹もいないという話を聞いた。

なんとか、金網のケージを逃げ出した親子はお礼に田中先生の奥さんがなくした黒真珠のイヤリングを見つけ出して、診察台の上に置いて出て行った。
なんともやさしいネズミだ。そして、ごみ袋にもぐりこんで無事に逃げ出すことができた。

そして木原公園に戻って、モグラの親子に再会してここはネズミには暮していくには良くない場所だから他のところに行くことにすると言った。
そして、スズメの夫婦に調べてもらったら、上流にはナギナタノコウジュは生えてないがそこに行く道は繁華街に封鎖されてとても行き着けないということだった。

しかし、親子はなんとしても繁華街を越えて上流にいくことにした。これがなかなか大変だった。
最初は川の両岸に沿って行くつもりだったが、危険であきらめた。
仕方なしに遊歩道をいくことにした。木原公園の出口から出て道路を渡ったが危ない目に会った。

次にはぐれるのも覚悟で広場の真ん中を突っ切った向かい側の舗道にたどりついた。三匹は暗がりに走りこんだ。

それから、どんどん道を暗がりに沿ってどんどんいくと道路工事をしているところに出くわしてしまった。
仕方なく他の道を探すことにした。
そのうちに方向がわからなくなってどんどん、行ってみると木原公園に戻ってしまった。

そこで、仕方なくまたいちかばちかの行動をとった。
人間のバスに乗ろうというのだ。
これはアニメーションと一緒だが、原作のほうはそう簡単にはいかない。
最初に乗ったバスは駅を越えるどころかとんでもない方向に向かわれて仕方なく元の駅前に戻るしかなかった。2つ目のバスは乗客がいっぱいでとても人間に見つからずに乗るのは不可能だった。

3つ目のバスはチャンスがありそうだった。
とにかく試してみることにした。
最初はまた駄目そうだった。ずっと鉄道の線路に沿ってずっと進んでいったから、線路を越えていった。
あとは、川に向かってもどってくれればそれでいい。
そして、お父さんが外を見ると川に沿って走っているのを見た。
ここで降りなければ、また駅に戻ってしまう。

しかし、チッチが寝ぼけていて絶好のチャンスを逃してしまう。
それから運転手の上でキイキイいうものだから、バスの車内は大騒ぎになった。
お父さんとタータはなんとかこの混乱を利用して逃げ出すことができたが、チッチは乗客に取り囲まれてどうしようもない状況に追い込まれた。

その時に救ってくれたのは、チッチを助けてくれた少年だった。
そして、バスの後部出口に連れていってくれた。
チッチはステップを駆け下りてお父さんとタータと合流することができた。

土手を降りて懐かしい川にふたたび巡り会うことができた。
これで、この物語も終わりかと思った。これで三匹も幸せに暮せるんだと思ったが、続きがあった。
棲家にしていた使われない配水管にお父さんが先に帰っていると、人間が配水管の出口を金網でふたをしてしまったのだ。

反対側にも金網があって隙間もない家が檻に変わってしまった。
そのときはもう絶望かと思った。これでお父さんも閉じ込められたまま死ぬのかと思った。

そこにタータやチッチたちと遊んだことのあるゴールデンレトリーバーのタミーが金網を動かして助けてくれた。
そして、オオアレチノギクの茂みの中でみんなで今までのことを話しあった。
スズメの夫婦がはるか下流まで行ってタミーを連れてきてくれたのだった。
なんとタミーは一晩もかけて助けにきてくれたのだった。

タミーと別れてもう少し人間のいない静かな場所を探して旅を続けることにした。
そして、川をずっと遡っていくことにした。雪が降ってきたが、そのまま進むことにした。
これがどんなに失敗かこの時にはわからなった。
雪がどんどん強く降ってきた関東一円が寒波に見舞われたのだった。
だんだん吹雪になってきた。どんどん体力がなくなってくる。
ついにお父さんは動けなくなってチッチと草の茂みで休んでタータだけで避難場所を探しにいくことにした。

しかし、途中でタータも倒れれてしまった。
この時は三匹とも、もう駄目だと死んでしまうものだと思った。
しかし、その時にタータを揺すぶるものがいた。
あの下流に住んでいたあのお爺さんねずみだった。なんとか、目を覚ました。
そしてお爺さんネズミは自分の巣穴にタータたちを住まわしてくれるというのだ、そしてお爺さんネズミとタータは二匹でお父さんとチッチを探すことにした。

お爺さんネズミとタータは下流に向かって探し続けた。
四つ目の雪の山をほじくった時にやっとお父さんとチッチを見つけることができた。
二匹とも無事に生きていたのだ。こうしてまた親子また再会することができたのだ。

そして、お爺さんネズミと一緒に暮らし始めた。そしてクマネズミ一族に古くから代々伝えられてきた古い歌をいろいろと教えてくれた。
猫やイタチの接近を察知して身をくらます方法を教えてくれた。

原作と同じように、これまで登場した動物と人間について起こったことを書いていこう思う。
猫のブルーに撃退された老イタチはある夜、石見街道を渡ろうとして車に轢かれて死んだ。
サラ、ドラム、ガンツの三匹はさまざまの危機を乗り越えてグレンの棲む図書館にたどり着いた。

説得されたグレンはついに立ち上がり、翌年の春、反乱軍を再組織してドブネズミ帝国を攻略した。

恐怖政治を布いていた悪辣な連中を追い出して新しいネズミの国を作ることに成功した。

グレンとサラは結婚して最初に生まれた子供達のうち、長男をタータ、次男をチッチと名前を付けた。
モグラのお母さんは気弱なやもめモグラを見つけて何匹かの子を作ったがすぐ逃げられてしまった。

猫のブルーの飼い主のお婆さん俳句の会に入って、俄然若返って元気になった。ブルーの生活には変化はない。

田中動物病院が繁盛しはじめたのは最初は近所に「ペットの飼えるマンション」が建ったのがきっかけだった。そんなこととは無関係に田中先生は名医だという評判が広まったからだ。

チッチを助けた圭一くんは春がきて中学生になり、さっそく学校の野球部にはいった。

タミーはこっそり出入していた穴は塞がれたが、また新しい穴を作ってこっそり作って出入りしている。

スズメの親子はまた五羽の雛がかえり子育てにいそがしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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