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2008年2月15日オープン
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ある日のこと鈴木建設の鈴木会長の所に潰れかけた会社の社長が私の会社を吸収合併してくれないかと、鈴木建設のもとで会社を建て直したいというのだが鈴木会長はもちろん断る。

しかし、その会社の社長は頼み込む。

社長「私はあなたの人柄は知っています、あなたの企業グループの傘下として、もう一度この            会社を建て直したいのです。」

鈴木会長「あなたの熱意は分かりますが。私の会社は建設会社でして、まったく畑違いの会社を  傘下にしても、うちの会社に利益があるかどうか」

と二の足を踏む。

社長「このままでは私の会社は終わりです。なんとかわが社を助けて下さい、従業員2000人は路頭に迷ってしまいます。」

鈴木会長「従業員2000人とはあなたの会社はどういう会社で、なにを作られているのですか?」

と鈴木会長は初めて、その社長に聞いた。

社長「わが社は創業以来260年続いた福餅は鈴木会長の援助がなければ、倒産してしまいます鈴木建設の出資で完全子会社で乗り切らないとわが社は終わりです。」そう福餅の社長は涙ながらに訴えた。

鈴木会長「なぜ、わが社ではなく同業他社にこの話をもちこまないのです。そのほうがうちのような異業種の会社に、この話を持ち込まれるのかそこが私には理解しかねるところです。」と鈴木会長は福餅の社長に聞いた。

社長「あなたが熊本で講演されたのを私は聴きました、私はおなじ経営者としてあなたのことを尊敬しています。それに同業のライバル会社の経営者は私とはうまが合いません。それにその経営手法も金儲け主義で品質を落としてもいかに利益をたくさん上げることしか頭にない拝金主義者

でうちの会社を狙っているんです。

あんな拝金主義者にこの伝統ある福餅を譲り渡すくらいなら廃業したほうがましです。あんな男に福餅を取られたらご先祖様に、申し訳がたちません!!

そのに引き換え、あなたなら私ども福餅の伝統を認めて下さるものと確信しています。あなたこそわが福餅の救世主だと私は確信しているのです。」そう福餅の社長は、そう熱弁した。

そう言われて鈴木会長は考えた「この人は本当に困っている。それに従業員のことを考えている。

この人を助けれられるのは私しかいないのなら助けてあげるべきだろう」と決意した。

そして鈴木会長は福餅の社長にこういった。「鈴木建設が援助するとしてどういうふうに完全子会社化するのですか」と福餅の社長に聞いた。

福餅の社長は「わが社は増資します。その増資分を鈴木建設のほうで引き受けてもらえますか?」と福餅の社長は鈴木会長に聞いた。「わかりました、それでどれくらいの資金が必要ですか」と鈴木会長は福餅の社長に聞いた。福餅の社長は「20億くらいですが、どうでしょうか?」と鈴木会長に聞いた「わかりましたわが社で引き受けましょう」と鈴木会長は、そう言って福餅の社長と固く握手した。こういう経緯で、鈴木建設による熊本の銘菓である、福餅の完全子会社化が行われることになった。

読者の中には従業員2000人の大会社がたった20億で完全子会社化されるのを不思議だと思う人も多いだろうがそれにはこういう訳があったのである。創業260年の老舗の大会社だが、ライバル会社の新興会社である阿久井堂の安値攻勢にさらされていたのである。

福餅が創業以来の伝統を守り秘伝の製法を続けるために原料を厳選して国内産のもち米や小豆にこだわって作っているのに対し阿久井堂は安い海外産のもち米や小豆を使っているから、福餅よりかはるかに安価で作れるのでどんどん阿久井堂に国内シェアを奪われてしまうので経営が苦しくなっていくのであった。

その上リーマン・ブラザーズの倒産による、世界同時不況とデフレスパイラルによる過酷な値下げ競争と、消費者の安価な商品にシフトする消費者志向とによって。どんどん顧客がどんどん阿久井堂に奪われていくのであった。

昔から福餅をひいきにしてくれる顧客もたくさんいるのだが、この頃の若者は安い阿久井堂の菓子のほうに若い者はいいものと安かろう悪かろうの違いが分からないから、消費志向はどんどん流れてしまうのであった。

本当に今の消費者はリーマン・ブラザーズの起こした世界同時不況やそれによる。大企業による派遣切りやネットカフェ難民の増加や賃金カットによって消費者の消費はどんどん冷え込み暮らしに直接に必要でないものはどんどん減っていく。

これも、小泉純一郎と竹中平蔵とがタッグを組んでおこなった構造改革の影響である。小泉純一郎と竹中平蔵がおこなった構造改革は構造改悪になってしまっている。

郵便事業改革は限界集落にもあった、郵便局を廃止してしまい地方のお年寄りの生活を不便なものにしている。自民党の人間が改革に逆行しているというが、改革が改悪になっているのだから元にもどすのが当然だろう。

人材派遣法も製造業にまでにも人を派遣できるようにしたために今の労働環境を作りだした。これも改正前に戻すのが当然だろう。

小泉純一郎と竹中平蔵は国民に悪法を残しただけだ!!あんなのは改革とはお世辞にもいえない!!

まあ、こんな難しい事は置いておいて話を元に戻す。とにかく福餅の良いところを良く知っている高齢者は年金暮らしで生活が苦しいから福餅を買いたくてもないという状況で福餅の市場でのシェアは年々下がるいっぽうで鈴木建設の鈴木会長の所に来たというわけだ。

鈴木会長はよく熟慮したうえで、鈴木会長は快く引き受けた。しかし、その日の晩に子会社に正式になる福餅の子会社の社長の人選に頭を抱えてしまった。

鈴木建設の重役を一人ひとり頭に浮かべて、こいつは能力があるが人望がない。またこの男は性格が駄目だしと一人ひとり、頭に浮かべた結果は重役には福餅の社長になれる人物がいないことがわかった。

そして、鈴木会長はよくよく今度は社員の中から人選をしていって、ひとりだけ見つけたその人物こそ営業第3課の浜崎伝助(通称浜ちゃん)だったのです。鈴木会長は社長時代に食堂で出会っていらい鈴木社長(通称スーさん)の名コンビで釣り仲間だったのです。

浜ちゃんは人柄もよく人望もあるのですが、仕事よりも釣りが好きで出世なんかしたくもないという人物で親戚や兄弟を死んだことにして、葬式に出ていることにして、仕事をさぼって釣りにいっていることがばれて懲罰委員会や査問委員会に掛けられて何度も懲戒解雇のピンチを迎えた超問題児だったのです。

鈴木会長はいろいろなことを考えてこの浜ちゃんをこの福餅の社長に大抜擢することにした。理由は2つある。福餅を完全子会社化するとはいえ鈴木会長と福餅の社長は対等な合併と言う意識だから人格のない人物を送って福餅の社員に吸収合併されるんだと意識をもたれるのも困るし、浜ちゃんは人をぱっと明るくさせる明るい性格だから不況に苦しんで明日はどうなるかと思っている福餅の社員を安心させることにもつながる。

この人選以外にほかにない!!鈴木会長はこう決めたものの鈴木会長は重役会を乗り切る自身はあるが、それよりか問題はあの浜ちゃんを説得するほうに困難を覚えるのだった。

鈴木会長も福餅の社長も今のような弱肉強食の考え方ではなく、少し古くなってしまったが、日本株式会社と言われた従業員で終身雇用をむねとした日本独特の雇用体制をとっている。

だからこそ福餅の社長は経営が苦しくなっていくのである。

そして、いつものように鈴木会長(以下スーさんと呼び捨てにする)、浜崎伝助(以後浜ちゃんと呼び捨てにする)スーさんは浜ちゃんのを訪ねていくのだが今日はスーさんは気が重たかった。あの超自由人の浜ちゃんをいかにして福餅の社長に就任するように説得するかそれが問題だ!!

あの超自由人の浜ちゃんを福餅の社長になるように説得するか、考えながら浜ちゃんの家にす

ーさんは浜ちゃんの家に向かう道すがら、あの方法にするか、それともこの方法にするか、それともこの方法にするかいろいろな説得法をああでもない、こうでもないと取捨選択しながら浜ちゃんの家に向かっていった。

まず、会社の社長になったらどんなに自由かということから説得を始めることにして、それから次は君は望まれて福餅の社長になるんだからこれは浜ちゃんにとって幸福なことだと言い、それから熊本で釣れる魚の話へ持っていくという三段階の説得法を取る事にことにして浜ちゃんの家の玄関

のブザーを鳴らした。

浜ちゃん「スーさんよく来てくれたねー今日はどうしたの深刻な顔してまた会社でなにか嫌なことでもあったの」

ミチ子さん「スーさん私たちの仲じゃない遠慮せずに言ってみて、それで気が晴れるなら言ってみて」

浜ちゃん「スーさんと俺の仲じゃないの遠慮なく言ってみて」

スーさん「別に仕事で嫌な思いをした訳じゃないんだ、今日は浜ちゃんに折り入って頼みがあってここに来たんだ、僕の頼みを聞いてくれないか」とスーさんは、浜ちゃんに話を切り出した。

浜ちゃんも、まさか自分が福餅の社長に招聘されるとは思ってもいないから二つ返事で、おれとスーさんの仲じゃないかスーさんの頼みなら、どんなことでも俺のできることならスーさんの頼みを聞いてあげるよと、簡単に引き受けてしまった。

スーさん「男に二言はないよねどんなことでも頼みを聞いてくれるよね。」とスーさんは念を押した。

浜ちゃん「俺のできることなら何でも言ってくれよ、何でもやってあげるよ」と気楽に言ってしまった。

これが、浜ちゃんの運の尽きということになってしまった。

超自由人の浜ちゃんが福餅の社長に就任することが決まった瞬間だった。そんな羽目に陥るとは夢にも思っていない浜ちゃんは呑気にしていた。

意を決したスーさんは、浜ちゃんに福餅の社長に就任してくれるように要請することにした。

スーさん「実は浜ちゃんに熊本にある。和菓子屋の福餅の社長に就任してもらいたいと思ってね。

正式には重役会を通してのことになるんだが僕と浜ちゃんの間でまず合意しておきたいと思って今日は来たんだよ、お願いだ福餅の社長に就任してくれないか」とスーさんは浜ちゃんに、こう切り出した。

浜ちゃんは、余りにも突然でしかも思いも掛けない福餅の社長への就任という本当に唐突にとんでもないことを、浜ちゃんは動揺してしまった。そりゃ、無理もないことだろう。浜ちゃんはスーさんと福餅の社長との話し合いのことも、何にも聞かされていないんだから、浜ちゃんにとってはことわざで言うひょうたんからこま、驚天動地というところだろうか。

超自由人の浜ちゃんにとっては係長や課長でも仕事に追われて自分の好きな釣りができなくなると思っているのに、まして社長なんか仕事漬けの毎日で好きな釣りを毎日やることが出来なくなってしまう、とんでもないことだ!!絶対に嫌だ何がなんでも拒否しようと思って浜ちゃんは切り出した。

浜ちゃん「スーさん俺のことをよく分かっているよね俺は仕事の犠牲になって好きな釣りが出来ないのが耐えられないだ!!係長や課長でも接待ゴルフや夜の酒の接待なんかで好きな釣りが出来なくなるし、鯉太郎やみち子さんとも一緒に過ごす時間がなくなってしまうじゃないか!!こんな話はもう2度としないでくれよスーさん俺は社長の器じゃないよ、ほかにも部長がうじゃうじゃいるじゃないか!!なんで俺なんだよ」と浜ちゃんはスーさんに言った。

そこでスーさんはこう言った「さっき俺のできることなら何度もいったよね。私も本当に困っているんだ福餅の社長は素晴らしい人なんだ、その人の会社がライバル会社に潰されようとしているんだ!!このまま私がいや鈴木建設が手を差し伸べなければこの福餅はライバル会社の阿久井堂に乗っ取られるんだよ、これは人助けなんだよ、それに浜ちゃんは言ったよね。俺のできることならなんでも、やってくれるといったよね。だからこうして今日は、こうして頼みに来ているんだ!!頼むから、この話を受けてくれないか、浜ちゃんの人柄を見込んで頼んでるんだ!!たしかに鈴木建設に確かに部長はたくさんいることはいるが、人望がなくてとても福餅の社長にするわけにはいかない。

完全子会社化するとは言っても、私は福餅の社長は完全に対等な合併だと思っている。

そんな所に人望のない部長なんか鈴木建設から送り込んだら、鈴木建設に乗っ取られると福餅の社員が勘違いするじゃないかだから、人望がない部長を福餅に送り込んだら何もかもおしまいになってしまう。

浜ちゃんのように人格者が必要なんだ、浜ちゃんは社長というものは常に仕事をし続けるものだと思っているようだが、それは間違いだよ、社長になれば遅刻すると言って急いで会社に出勤する必要はない、自分の好きな時間に行ってもいいし、会社を休んで釣りにいっても懲罰委員会や査問委員会に怯える必要もないし、堂々と釣りに行っても誰にも、文句を言われることなくもなく好きな釣りをやれるじゃないか!!これは社員では絶対に味わうことができない社長だけの特権だよ。

それに、浜ちゃんに経営者になれと言っているんじゃないんだ会社の経営は福餅の社長が副社長になって全部いや、すべてといってもいいほどやってくれる。

浜ちゃんは営業3課の時のように取引先の社長と親交を深めたり釣り談義をしようが、浜ちゃんの自由だ、そういうことは浜ちゃんは得意だろう営業第3課でやってきたことをやるだけでいいんだ!!」

これだけでは説得できないと考えたスーさんは奥の手を出すことにした、浜ちゃんの大好きな釣りの話で浜ちゃんを釣ってこれで説得することにして、こう切り出した。

スーさん「ところで話は変わるんだけど熊本ではどんな魚が釣れるのかなそれが知りたいんだけど浜ちゃん知っているかな。」

浜ちゃん「そりゃ知ってるよ、エイでしょワラスボでしょウナギにボラにハゼにハダラにグチにセイゴそりゃ有明海は魚の宝庫だよ、釣りバカの聖地といってもいい所だよと言った」

スーさんはこれは乗ってきたと思って。ますます話をこちらのペースになって来たと内心はホクホクしてますます自分のペースに浜ちゃんを巻き込むようにいろいろなことを考えてこういう話で行こうと決めてこう話しを切り出した。

スーさん「浜ちゃん有明海で釣りをしてみないかい。福餅の社長の社長も浜ちゃんのことを話したらぜひ浜ちゃんに釣りの師匠になって欲しいとこう言ってるだよ。ミチコさんと鯉太郎君も一緒に熊本に行ってみないかい」

浜ちゃん「そりゃ俺も行きたいよでも俺の有給は全部、使い果たしてるし、行きたいけど行けないよ残念だなー、本当に残念でしかたないよ」

スーさん「だから社長になったほうが徳なんだよ。だれにも気兼ねなく好きなことを好きなだけできるんだよ。まあそのことはいいや、ぼくが、浜ちゃんを出張に連れて行くとでも行って置くよ。いつも浜ちゃんばっかり、いつも旅行してミチコさんと鯉太郎くんはいつもほったらかしじゃないか、こういう機会に家族サービスもしておく必要があるんじゃないかい、会社のことなら大丈夫だよ。

私は会長だよ、人事部長にひとこと言っておくから一切、気にすることはない。善は急げということわざもあることだし、明日から一週間ぐらいはたっぷり福餅の社長と3人で釣り三昧と行こうじゃないか、ミチコさんは福餅の社長の奥さんか娘さんにでも熊本の観光に連れて行ってもらえばいいじゃないか、浜ちゃんを福餅の社長に引き合わせたいし、これこそ一石三鳥というものだよ。

浜ちゃんは明日は会社を休んでミチコさんと鯉太郎くんと家族3人の旅行の荷物でも準備していればいい、スーツケースなら私のを貸してあげよう、いっぱい家にあるからね明日の朝に会社に行く前にスーツケースを持って来てあげるよ。

そうだ、忘れる所だった。ミチコさんにも返事を聞いてなかったですね。すいませんでした、ミチコさんの意見はどうですか?これは、浜ちゃんだけではなくミチコさんや鯉太郎君にもかかわる大事なことだから家族でよく相談しなくちゃいけません。」

スーさん「ミチコさんの意見はどうですか?これはとてもいい話だと私は思うんですがミチコさんはどう思われますかぜひミチコさんの思われることを聞かせてくだいませんか。」

ミチコさん「スーさん、ちょっと聞きたいんだけど、本当に浜ちゃんを福餅の社長にする気なの本気なのかどうか、私にはあまりにも、急でまるで信じられないんだけど。」

スーさん「突然ですいませんね.。ミチコさん私はいたって本気です。福餅の社長になれるのは、浜ちゃんしかいないと思っています。鈴木建設で福餅の社長になれるのは浜ちゃんだけです。福餅の社長は従業員と会社と創業260年以上続いた伝統を守りたいだけなんです。

私はその真摯な態度と、その人間性に感じ入ったから鈴木建設としてではなく、鈴木一の助と福餅の社長さんの加藤雅喜という人の人間同士の信頼関係に成り立った契約としての関係としての付き合いで福餅の救済に乗り出したわけです。

だからこそ、人格のない、また人望のない幹部を福餅に送り込むわけにはいかないんです。」

ミチコさん「それで福餅て、どれくらいの従業員がいるのかしら、それをスーさんにそれを聞きたいんだけど」ミチコさんは吸収合併されんだから、大していないだろう、よくても100人から200人まあ500人ぐらいだと思っていたからスーさんの次の答えを聞いてびっくりした。

スーさん「ざっと数えて従業員の人数は、本当にざっと数えて本社だけで2000人くらいそのほかに熊本や九州一円のデパートに派遣されている社員を加えて、それに子会社の社員を合わせると3000人くらいでしょうか?」

この従業員の人数を聞いて浜ちゃんとミチコさんは驚いて、しばらくは言葉も失って茫然自失

状態に陥った。そりゃまあそれも当然だろう、浜ちゃんもミチコさんは吸収合併して完全子会社化されるのだからせいぜい中小企業だと思っていたのにそれが本社だけで2000人でデパートに派遣されている社員や子会社も含めて3000人の従業員を抱える大会社の社長に浜ちゃんを就任させようというのだから、浜ちゃんで大丈夫だとか思うのも当然じゃないだろうか!!

暫くの間は一同は声も出さずに静かなままだった。その沈黙を破ったのはミチコさんだった。

ミチコさん「スーさん本気なの本当に浜ちゃんでいいの浜ちゃんがそんな大会社の社長さんが務まると思ってるの!!従業員3000人といったら大企業じゃないの、とても正気の沙汰とはおもえないわ、鈴木建設と同じくらいの事業規模じゃないの,そんな大会社の社長なんか無理に決まっているわ!!」

スーさん「ミチコさんのおっしゃることはもっともです、別に浜ちゃんに経営をやって貰おうというわけじゃないんです。経営はぜんぶ福餅の社長に任せてもらえばかまわないないです。浜ちゃんにして貰らうとしているのは、そんなことではないのです。

浜ちゃんは鈴木建設の社員にも人気があるし、取引先でも友達が多いしこういう人が社長の資質なんです。人望がない社長には社員は喜んで付いて来ません。そういう会社は、遅かれ、早かれ潰れるか売り上げが伸び悩むかです。

上杉謙信公も言っているじゃないですか、リーダーの条件は「天の時、地の利、人の和」だとね。浜ちゃんには第3の要素の人の和を生まれてつき、持っているんです。この要素は誰でも持っているものじゃありません。まさに生まれつきに備えているもので、その人の天性なんです。

残念ながら、鈴木建設の幹部にはその天性を持っているものは、ひとりもおりません。そりゃ仕事をやらしたら、そつなくこなして仕事にミスがなく仕事は浜ちゃんの何倍もできるでしょう。

しかし、どの幹部も残念ながらうちの会社の幹部にはとてもじゃないが、社長にできるものは、ひとりもおりません、甥に期待したんですが浜ちゃんとミチコさんもよく知っているようにプロレス評論家になってしまいました。

まして、対等なパートナーとして手を携えていく福餅の社長なんかに、鈴木建設の幹部みたいに人格も人望もない人間を福餅の社長に就任させるわけにはいかないんです。」

スーさんは福餅の社長が鈴木建設の会長室に訪ねて来て福餅を救って下さいと、頼みに来たことからライバル会社の阿久井堂にシェア(市場で占めている自社の製品の率)が阿久井堂がどんどんシェアを上げていき、福餅がどんどんシェアが下げていってもう、どうしようもなくなってなって福餅の社長が鈴木建設に援助を求めにきた次第と自分が援助できるならどんな努力でもやってあげたいと思って、出来うる限りの援助をしようと決意したことを、すべて浜ちゃんとミチコさんにすべて、語った。

それからスーさんは言った「こういう経緯で鈴木建設は福餅を全面的に援助することにしたんです。

そのためにも、浜ちゃんに社長に就任してもらいたいんですが、この際こうしましょう。社長就任のことは抜きにしてただ熊本に旅行して浜ちゃんと私と福餅の社長は釣り三昧でミチコさんと鯉太郎くんは福餅の社長夫人と熊本観光というのはどうでしょうか?もちろん全ての費用と飛行機と新幹線の手配も全部、私と鈴木建設がやります。浜ちゃんは有明海で釣り三昧、ミチコさんと鯉太郎くんは熊本観光というのはどうでしょうか?浜ちゃんの社長就任という話は抜きにして、ただの釣りと

観光というのは、どうでしょう。これなら受けてくださいますよね?」

浜ちゃん「そりゃ有明海で釣り三昧しかも鈴木建設の金でなんてたまらないよ!!その話に乗った」

ミチコさん「本当に鈴木建設のお金で熊本旅行さしてくれるの?なら私も賛成するわ」

スーさん「もちろんです、わたしはこれでも鈴木建設の会長ですよそんなことくらい簡単なことです。

まず、福餅の社長に合ってくれたらどんなにすばらし人だとすぐに納得してくれると思います。

まあ、こんなことは抜きにして明後日は男性陣は釣り三昧、女性陣は熊本観光と行きますか、これで決まりですね?」

浜ちゃん「異議なし明後日を楽しみにしてるよ、スーさん、楽しみだなーまってろよ有明海のお魚ちゃん」

ミチコさん「私も楽しみにしているわ」

スーさん「はあーやっと承知してくれて私もほっとしました。これからは難しいことは抜きにして釣りのことでも話しましょう。」

これでスーさんはやっと浜ちゃんとミチコさんを説得することが出来てほっと胸をなでおろした。その晩はもう福餅の社長に就任することなど忘れて有明海の魚の話とミチコさんは明後日にせまった、熊本旅行の話でその夜は更けていくのであった。

これで第1章は終わりで次の第2章は熊本の有明海でのスーさんと浜ちゃんと加藤雅義と言う創業260年の福餅の社長とその家族との、ある種は感動的なある種はユーモラスで楽しい出会いのことは第2章でまた、たっぷりと紹介するので第2章をぜひおまちあれ。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


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