連休中に『尼僧たちの智慧』という映画を観た。
チベット仏教の話で、チベット仏教と言えば男性の僧のイメージが強いがその尼僧院は珍しい女性だけの僧院だった。まあ僧院長が男性の僧だから厳密には女性だけとは言えないが、とにかく女性が修行をする唯一の僧院だろう。
本殿から何から何まで全部が尼僧達の手づくりで作られている珍しい僧院だ。
もちろんほかの男性の僧のいる僧院みたいに華麗でもないが、修行のためのものだからこんなものでもいいのだろう。
とにかく、どの建物も尼僧たちの共同作業によってひとつずつ石を積んで作られている。
1980年台に作られたらしいが創建者の名前は長ったらしくて難しいので覚えていない。とにかくチベット仏教で唯一の尼僧院だ。
尼僧達たちに創建者は尊敬されている。
運営費はほかの寺院からもらえるお金と尼僧達の家族からの寄付で成り立っている、そして食事は尼僧たちが交代で作っている。
自分でお金を出して食材を買うところは、男性の僧やほかの仏教の僧と大きく違っている。
ほかはみんな托鉢や喜捨だから珍しかった。
それから、みんな集まって尼僧院の全員の集会でいろいろなことを話し合って問題を解決していくのも珍しかった。しかし、似ているところもある。三年間も修行坊にひとりでこもって修行している尼僧も出てきたそういうところは高野山やその他の寺と変わらない。
家族はその修行をしている間はその尼僧に合うこともできない、厳しい修行だ。
尼僧達の尼僧になった動機もいろいろだ、家庭を捨てて来たもの家族に別れを告げて来た者などほんとにいろいろな尼僧がいる。
年も18歳から年配者までほんとにいろいろな年齢の尼僧が共同生活をしている。家で家族と暮しているよりか今のほうが幸せだと言う人や家で家族と一緒にくらしているのは無駄だと言う少女がいたりで興味深かった。