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2008年2月15日オープン
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今週の火曜日に神様のベレー帽という、
関西放送55周年記念作品のドラマとしてて
手塚治虫をテーマとしたドラマだった。

ヒロインは現在の出版社の漫画の担当の女性編集者なのに
漫画を1冊も読んだことがないというとんでもない女性で、
ある日にブラックジャックの全集を机にどんと置いて、
今日中にこの全巻を今日中に読めと言われて、
晩の遅くまで読んで1人きりになった時に、
不思議な人物が現れて過去に送られた。
謎の人物が「万事取り計らっておる。」と言う通り彼女は
ずっと前から秋田書店にいるものと過去の秋田書店の
同僚たち思って、だれも未来からきた女性だと誰も気づかない。

手塚治虫の担当になることになった。
手塚治虫という人の担当になった編集者はとんでもない目に
合わされる羽目になる。

まず手塚治虫は仕事を決して断らないから非常に忙しくて、
手塚プロにきて張り付いてないと原稿はもらえないから、
締め切り前になると何日も手塚プロで過ごす羽目になる。

手塚治虫という人は4日が描くと言ったら必ず約束は
果たす人だから、出版社は約束の時間まで輪転機を
開けて待っている。
今までの信頼関係の積み重ねのなせる業といれる。

また手塚治虫は決して人を呼び捨てにしない人で、
その女性編集者は、小田切だから、小田切氏とよぶ。

これは、なにも外部の人間だけのことではなく、
手塚プロのスタッフでも全て氏をつけて呼ぶのである。
ほとんどの日本社会が名前を呼び捨てにするのが一般的なのに
手塚治虫は珍しい。関西汽船なんか女性客室乗務員の名前を
呼び捨てにしているにえらい差だ!!。
女性乗務員の名前を呼び捨てにするなんて、
関西汽船のパーサーは紳士ではない。
それに引き換え手塚治虫は紳士である!!

少し脱線したが、その手塚治虫にも欠点はある。
カップラーメンが食べたいと言ったから手塚プロのスタッフが
近くのカップラーメンを買って来たら、
「ここのカップラーメンじゃなく、新宿のカップラーメンが
食べたいんですと言われて」、わざわざタクシーで
カップラーメンを買いに行かされたり、
「ケーキが欲しいんですケーキがなければ描けません」と
言ってみたり、「僕のベレー帽がありませんこれがないと
描けません」と言ってみたり、ちょっとわがまま坊やの
ような所がある、これが手塚治虫の欠点だろう。
人より変わった所がある。これが天才という人の個性だろう。

とかく日本人は人の個性を普通でないとか常識から
はずれているなど、すぐ勝手に基準を作って、
その基準にあてはまらないとすぐに排除しようとする。
だから、日本人は個性のない
YESマンばかりが金太郎飴の
ように同じ個性の人間が判で押したように次から次から
学校から生まれてくるのである。
だから日本には天才と言う人間がほとんど生まれて
来ないのである。それでいて、政治家は天才が少ないとか
嘆く、本当にバカとしか言いようがない、
欧米では人と変わっているのを見て、それが君の個性だ
として型にはめようとしない教育が当たり前になっている。
日本とはえらい差だ!!これじゃ個性が必要な研究者が
少ないはずだ、たまに天才が生まれても日本の均質化や
研究環境が整っていないのが嫌でアメリカに流出してしまう。
アインシュタインは相対性理論を考えてたりして天才だったが、
人より変わっていたそうだ、日本も個性を大事にする教育を
取り入れなければこのままでは日本は世界で勝ち残れないだろう。

大分また脱線してしまったが手塚治虫は仕事では、
一切と言っていいほど妥協はしなかった。

出来上がった原稿をスタッフに批評させて、
面白くないと言われたらその原稿を捨てて、
20分で仕上げますと言って書き直して編集者に渡したり、
ブラックジャックのアニメの試写会でこの絵は駄目だと言い、
もう色も付いて付いているセル紙を没にして。
作画監督が「どこが悪いんですちゃんとしているじゃないですか、
もう色も付いてるのに」と迫ったら、一言だけ「ブラックジャック
はこんな歩き方はしないからです。」と言い描き直して下さい
と言って作画監督が「時には妥協も必要じゃないですか」と
迫った時に、小田切が「それは、違うんじゃないですか、
そんなことをして水島さんは満足できるんですか?」と言い
水島がすいませんでしたと言い、納得して手塚治虫が
「僕に出来たんだからあなたにも、出来ます」と言った瞬間に、
またあの不思議な人物が現れて現在に連れ戻された。

その後には小田切は変わった、今までは才能がないから
漫画家になるのを諦めた方がいいと言っていたのを。
前よりかは、ましになりました頑張ってくださいと
言うようになった。

過去の時代で手塚治虫の担当になって、ずっと何日も
手塚プロに張り付いて原稿をもらう間に、手塚治虫が
天才なんかだけじゃなく努力して、決して妥協せず
原稿を作っているのに気づいたからだろう。

手塚治虫があんなに努力して、決して妥協せずに原稿を
作っているとは全く知らなかった。
ひどい時は徹夜して少しコピー機の間に敷いた段ボールの上で
仮眠を取るだけで、また仕事をするなんて、あれじゃ早死にする
はずだ、普通の人の何倍もいや何十倍も努力している。

それに、鉄腕アトムとかマグマ大使とかジャングル大帝レオとかを
アニメで見ていた僕にとっては手塚治虫は売れっ子作家だと
思っていただけに、少年誌では、ぱっとしない結果とは思っても
いなかったいなかった。ブラックジャックのアニメを作るのに
あんなに苦労するとは、1つ作品をつくるのに漫画家は
あんなに努力するとは、そういえばジブリの作品をつくるのに
宮崎駿も努力していたこを思い出す。

手塚治虫みたいに連載を抱えてないが、その代わりにアニメ映画
ばかりを作るからどちらも苦労は似たものだろう。
こう言う天才のおかげでぼくらは楽しい映画やアニメを見させて
もらう、全ての漫画家とアニメ映画を製作する人々には頭が下がる。

 

 

 

 

 

 

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