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2008年2月15日オープン
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続いて長尾景虎(今まで上杉と書いていたが、若い時は上杉ではなく

長尾景虎と名乗っていたのをすっかり忘れていた。

天・地・人では上杉謙信とすでに名乗っていたし、2.3回で上杉謙信さんは

すぐ死んでしまったから、上杉謙信さんの若い時の事が全く

描かれてなかったから、若い時の名前が長尾景虎であった事などすっかり

忘れられていたが、これからはちゃんと若い時の名前を書く事にする。)

 

91日に長尾景虎さんは布施の戦いに勝利した長尾景虎さんと

越後勢は続いて荒砥城を落とした。

下の写真が荒砥城の写真である。




次に長尾景虎さんは93日に青柳城を攻めた。

 

これが青柳(あおやぎ)(じょう)の写真である。

どうもこの信州の戦いは山城ばかりを争って闘われたようだ。

よっぽど戦略的に重要な場所にあったのだろう。
 


青柳城に長尾景虎さんと越後勢がいた時に、

晴信が荒砥城を夜襲で落して退路を断とうとしたために、

長尾景虎さんはいったん八幡まで退いた。

 

今度は塩田城を攻撃したが、晴信が戦いに応じようとしなかったので

一定の成果をあげたとして、920日に長尾景虎さんと越後勢は

越後に引き上げた。

 

忘れていたがこの戦いには関東での戦いと違って、

長尾景虎さんにも利益がある。

このまま晴信が信濃一国を全部手に入れるような事になれば

晴信のことだ、次は越後を手に入れようとするだろうから、

これ以上は晴信に信濃で好きなようにさせていたのでは、

そのうち信濃を支配して越後と信濃が越後と直接、

国境を直接、接するようになることを越後の領主として

好むところではないだろうから、隣国の信濃の戦は

対岸の火事とは言えないだろう。

信濃での戦いに介入するしか道はない。

それが分かっているからこそ信濃の人々は長尾景虎さんに

救援要請をしたのである。

しかも長尾景虎さんは義の人で、義のために戦うのであって、

絶対に救援要請を受けて出陣しても見返りに

領地割譲を求めるような事は決してしない、という

安心感もあったのだろう。

 

 この戦いは信濃の川中島を含む長野盆地より南の千曲川沿いで

行われている。

長野盆地の大半を反武田方の諸豪族が支配していたから戦いは行われなかった。

これが第1次川中島の合戦の全貌である。

 

長尾景虎さんにとっては村上氏の旧領の回復こそならなかったものの

村上氏という防壁が崩れた事によって北信濃の豪族が一斉に

武田氏に靡く事を阻止する事に成功したし、武田氏にとっては

長野盆地への進出こそならなかったものの

小県はもちろんのこと村上氏の本領埴科郡を完全に掌握でき

双方にとって利益があったと言える。

 

1次合戦の後に叙位任官の御礼言上のために上洛して、

後奈良天皇に拝謁して、「私敵治罰の綸旨(これでりんじと読む)

(わかりやすく言えば、この綸旨の内容とは武田晴信が

私欲に駆られて信濃を侵略しているからこれを罰せよという

天皇の命令である。)を受けた。

これを受けたことにより、長尾景虎さんと戦う者は全て

朝敵とみなされるという事でもある。

これもひとえに長尾景虎さんが正義のために戦っているからだ!!

晴信のように女にうつつを抜かし、私利私欲のために

信濃を侵略するものとは大きな差だ!!

正義のために戦っているからこそ天皇の綸旨も得られるのである。

三国志で言ってみれば長尾景虎さんは正義の人と言われた、

劉備玄徳で、武田晴信は女好きで、私利私欲で他国を侵略する

曹操だ!!


日本の戦国時代の戦いで、これほどまでに、はっきりと

ふたつの違うタイプの武将がぶつかり合うのも珍しいケースだ。

ついでに言うと天皇の役回りは三国志で言うと

漢の最後の皇帝の献帝という所か、どちらも権力はないが

権威だけはあったところがよく似ている。

最もお信は足利幕府の最後の将軍の権威を利用する方法を

選んだようだが。

ちなみ足利幕府の最後の将軍はお信と対立した時には

西の毛利家の庇護を受けていた。

毛利輝元も利用価値があるからこそ庇護したのだが。

だいぶ脱線したから第2次川中島の戦いの方に戻りたいと思う。

 

つづく

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